剣盾シングルバトルS7 ヤラパルト入りYT
こんにちは役割論者の鳥を(TN りぼん)です、シーズン7お疲れ様でした。
ここではシーズン7で自分が使用した構築(ヤーティ)についての紹介をしていきます。
今回も役割論理という戦術を用いて戦っています。役割論理を知らない方、詳しく知りたいと思った方は以下のURLから役割論理のwikiへどうぞ。
w.atwiki.jp
構築について
今回のYTは前半戦に使用していた「蒸気器官ヤキタンザン入りYT」を殆どそのまま流用しています。前の記事で述べた通り、よりも役割対象が多く、より扱い易く安定しているをヤキタンザンに替えて採用しました。それ以外の並びにはそこまで手を加える必要が無いと判断したための並びで決定。
メンバー紹介
ヤラパルト
@命の珠
性格:控えめ 特性:すりぬけ
実数値:195(252) ☓ 95 167(252) 96(4) 162
技:龍星群 シャドーボール 大文字 雷
龍霊タイプで驚異のS142を持つヤケモン落第生。龍ヤケかつ格闘タイプ(ダイナックル)を透かす事の出来る霊タイプを両立出来る好タイプ。しかし龍霊の耐性が優秀とはいえHBD(88,75,75)がヤケモン足り得るとは到底言えず、火力も凡庸で落第生が妥当であるという事は前構築で使用していた時から変わらずの評価です。
持ち物は火力不足を補い、ダイマックスを切った場合にも適用されるよう命の珠を採用。特性は壁、特にからのオーロラベールを意識してすりぬけを選択。努力値振りはHC極振り、余りD。16n-1調整でも別に構わないです。
技は一致技の龍星群とシャドーボール、鋼を焼くための大文字、に打つために雷を採用しました。
Sの高さからサイクル崩壊後の打ち合い()に強く、また見ただけでは型の判別がつかない事から選出の段階で相手にある程度の負担を強いる事も出来(勿論こちらも...)さすがは環境トップの一角にいるだけはあると思いました。ですが数値不足な事は否めず、役割対象に受け出したはずが返しで倒せずそのまま押し切られてしまったり、2度目の受け出しが出来ない体力まで持っていかれてしまったりとヤケモンとしての運用には難があると感じます。Sが高いとはいえ無振りであるため、ダイマを切って楽に全抜きという訳にもいかず(裏の早いやつに止められる)、などにはSを1段階あげられるだけで上から殴られてしまったりと、ヤケモンとして使うとこの子のSの高さを活かす事は出来ないと思いました。
(♂を使ってたけど例のメロメロドラパを警戒させるために♀でもよかったかも...)
ヤャラドス
@達人の帯
性格:意地っ張り 特性:威嚇
実数値:202(252) 194(252) 100(4) ☓ 120 101
技:アクアテール 地震 ストーンエッジ パワーウィップ
論者のお供ヤャラドス、リベロ解禁により自分の中で一気に評価を上げました。
スタンダードな努力値振り、技構成で採用。一致で打てるアクアテール、安定択として地震、同族や飛び跳ねたエースバーン、ワンチャンス急所を狙えるストーンエッジ、や受けにくるを読んで打つパワーウィプの4つを選択しました。地震はそこまで打つ機会が多く無かったので他の技でも良さそうで、その場合はアイアンテールや雪雪崩(氷の牙)、に打てる大文字などが候補に上がりそうです。*1(スケイルショットは未知数)持ち物は豊富な技範囲で抜群技をついていくことを考えて達人の帯を選択、特にとに対して役に立ちます。対エースバーン時にダイストリーム連打することをを考えると神秘の雫なども良さそう。
解禁時は大騒ぎだった夢もシンプルにヤャラ+1体(飛行受け)で回してやれば、ある程度安定して狩ることが出来て、高スペック威嚇持ちの強さを改めて実感しました。エースバーン入りの構築(殆どがそれ)にはほぼ必ず出していたので選出率は1位、今回のYTのMVPだったと思います。
ヤーマーガア
@鋭い嘴(ゴツゴツメット)
性格:意地っ張り 特性:ミラーアーマー
実数値:175 (12)152(252) 156(244) 65 105 87
技:ブレイブバード アイアンヘッド ボディプレス 蜻蛉返り
B振りのスタンダードな型。補完枠として有用なことは変わらず、さらに順調に数を増やしつつあるグラスメイカーに圧倒的に有利。また蜻蛉返りを覚える事で、諦めて引くゴリランダーやゴリラドヒドの並びに対しこちらも蜻蛉でサイクルを回すことが可能なことも山賀の強みです。ゴリランダーに受けだすことを考えると持ち物はゴツゴツメットで良いのかなと思いました。(どうせ叩かれるけど...)
選出率自体は控えめですが、明確な役割対象がいるので出せる構築には積極的に選出する事が出来ました。
ヤサイドン
@こだわり鉢巻
性格:意地っ張り 特性:ハードロック
実数値:222(252) 211(252) 151(4) ☓ 75 60
技:地震 ストーンエッジ アイアンテール 馬鹿力
イケメン鉢巻野菜先生。電気の一貫を切るために採用、有利対面を作ってからの鉢巻地震、ストーンエッジの破壊力は抜群です。(受けだされやすいなどに対してB振りでも地震やストーンエッジで半分近く削る事ができる)
努力値は素直にHA極振り。技は地震とストーンエッジは確定、残りはミミッキュとダイマ時の効果意識でアイアンテール、残りは対策として馬鹿力を採用。今回のYTではが重かったのでほのおのパンチを採用しても良いのですが、守るを入れてから裏に引かれる事を考えると悩みどころ。また対では、試合後半の素状態での打ち合いや身代わりを使ってくる個体などを考慮するとロックブラストも有用そうです。*2
と一緒にを止めにいったり、最近流行りのやたまに見かけるなどに出してから後続に鉢巻エッジや地震をお見舞いするのが強かったです。型や状況次第ではドラパルトの処理が可能な点も優秀。
攻守共に優れた一軍相当ヤケモンだと思いました。
ヤシレーヌ
@こだわり眼鏡
性格:控えめ 特性:激流
実数値:157 (12)84 125(244) 195(252) 136 80
技:ハイドロポンプ ムーンフォース エナジーボール サイコキネシス
4シーズン続けて我のヤーティに採用されている有能フェアリーヤケモン。初手のやを処理出来るのが強い。前シーズン同様B振りの個体を採用しました。
技は両一致技にサイコキネシスとエナジーボールを選択。相変わらずに出てこられると面倒くさいことになるのでサイコキネシスを選びましたが、今シーズンはほぼ打つ機会がありませんでした。
水妖の耐性が優秀で攻撃面も文句無し。一つ気になるのが、エースバーンの台頭によりドラパルトの型が変遷しているので以前ほど楽にドラパルトを狩れなくなったように感じた点です。特に祟り目ドラパルトが鬱陶しく、B振りのヤシレでは祟り目が確定2発になってしまうため、受け出し時に状態異常を貰ったり、麻痺バクを引いてしまうとあっさり落とされてしまいます。確実に状態異常を撒けるように襷を持っているのも面倒くさい所。の数が減ったので完全なB振りよりは、wikiに記載のヒヒダルマ意識の調整(H220)や基本のH振り*3など、Hにゆとりをもたせる調整の方が良さそうに感じます。(Hに余裕があるとの電気技を強引に耐えて一発打ち返したりというプレイングが可能になるのも良い)とにかく襷を持って殴ってくるドラパルトが全体的に辛い印象でした。
ヤャラドスと一緒に選出することも多く電気が一貫しがちなのも問題。特に重いのはただしこれを止めようと水地勢を入れると、YT内に水タイプが3枚入ってしまうのが悩みどころ。
フェアリーヤケモンがほぼ必須な割に余り選択肢が無いのが構築を考える上で頭が痛い点。カプ勢が戻ってくればまた変わるだろうが...
ヤンギラス
@硬い石
性格:意地っ張り 特性:砂起こし
実数値:207(252) 204(252) 131(4) ☓ 120 81
技:ストーンエッジ 噛み砕く 地震 炎のパンチ
汎用性を上げるためにヤキタンザンに替えて採用したトゲキッス対策枠。トゲキッス対策の他に選出段階でアシレーヌ以外のドラパルト対策として考えさせる。
努力値振りはHA極振り残りBで、持ち物は余り枠として硬い石を採用しました。技はストーンエッジと噛み砕くが確定で残りは安定択の地震とナットレイ対策の炎のパンチを選択、接触を避けるために大文字採用でも良いと思います。
はもちろんヤラパルトだけでは対処が間に合わないと打ち合う事も可能。ただヤンギラスの強さは言うまでも無いのですが、今回のYTにおいてはあまり出番は多くなく、選出率は最下位でした。
選出について
まずは相手パーティのの有無を確認。基本的にエースバーンが居るのであればヤャラドスを選出し@2をどうするか考えていきます。水ロトムが居る場合はヤラパルトを優先して選出、他にも辺りが見える場合も基本的にヤラパルトを選出。にはヤシレーヌが第一候補ですが相手の構成次第ではヤンギラスを選出。が居るので有ればヤーマーガア、などヤサイドンから崩して行けそうなパーティにはヤサイドンを積極的に選出。現環境ではどのパーティにもが入っているためヤャラドス@2が兎にも角にも基本の選出です。以下は実際の選出例
①
お相手のパーティにが居るとき。電気が一貫しやすいので水ロトムはほぼ確実に選出されます、初手でヤラパルトと水ロトムが対面すれば良いですがそれ以外だとボルチェンでサイクルを回されるのが辛いです。またエースバーンのダイジェットを受けられる駒が無いのも厳しいです
② +
入りでがいない時。ヤャラドスとヤサイドンが居るとかなりエースバーン受けが安定するようになります。@1は鋼やラプラス等がいればヤラパルト、入りで有ればヤシレーヌ、入りにはヤーマーガアという選出。水ロトムが居ないだけで大分動かしやすくなります。
③ から3体
が居らず、ヤャラドスがあまり刺さっていない時。お相手のエースポケモンとエースバーン受けの処理を考えます。にはヤラパルト、にはヤシレーヌ、辺りにはヤサイドンという感じです。
現環境においてエースバーンを入れていない構築というのはそれはそれで何か一芸狙ってきそうな感じがして怖かったです。
辺りは比較的よく見かけ、選出される事が多かったです。逆になどは見かけても殆ど選出される事がありませんでした。
所感など
今シーズンはガラル夢御三家、言うまでもなくリベロを中心に回っていました。役割論理wikiにおいて早くからリベロ解禁時エースバーンをどうするのかという意見がちらほら出るなど、役割論理的に厳しいポケモンであり、シーズン前半はとても苦しめられました。ただ威嚇持ち、というかヤャラドスともう一体で回してやりながらエースバーンのダイマターンを枯らし、こちらはダイマックスを温存するという状況を作ってやれば十分対処可能だということに気付いてからは、ある程度安定してエースバーンを狩ることが出来ました。(勿論こちらが狩られる場合もありますが...)少なくとも今シーズン主流であったと思われる、フルアタ珠ダイマエース型で有れば論理でも十分対処出来ると思います。我はあまり良く知りませんが5世代対策の黒歴史に比する程では無いでしょう。しかし対策必須であることは間違いなく、複数の対策ヤケモンを入れることが求められます。エースバーンだけを考えるならば問題ないのですが、他の対策必須ポケモン( usw...)も依然として存在しているためこちらにも対策枠を割く必要があり、ただでさえギリギリなYT構成がより厳しくなっています。(アイアントなどエースバーンのおかげで駆逐されたポケモンもいますが...)「エースバーンよりもその取り巻きの方が辛い」という意見をちらほらと見かけましたが、自分もそのように感じました。こちらはお相手のエースバーン選出の有無に関わらず、エースバーンを意識せざるを得ないのが難しいところです。
もともとエースバーンを受けながら戦う事を意識したYTであるため、全体的な攻撃力というか突破力が控えめになってしまったのが反省点です。ヤサイドンとヤシレーヌ以外のヤケモン火力がそこそこ程度であり、ヤシレーヌもナットレイで受けられてしまう事が多かったために迅速に相手サイクルを崩壊させる事が出来るヤケモンがヤサイドンだけになってしまい、この子がいないとサイクルを回していく内にジリ貧になってしまう場合が多く辛かったです。
成績
このYTでは93戦53勝40敗、また直近63戦のうち45戦(7割)がエースバーン入りの構築でした、参考程度までに。
3桁には乗せらず4000位~2000位を行ったり来たりしていました。最終日もいい感じの流れになっても1000台に行けず、かといって5000位↓に落とされる事もなく、中途半端なままでした。それなりに自信はあったので最終3桁まで行けなかったのは残念でしたが、大きく崩れる事も無かったので良かったです。
威嚇を入れ直したり、ダイマターン枯らしが出来るようにこちらの駒を残し、数的有利をつくること、丁寧な立ち回りを心がけたので、前シーズンによくあった雑な読みやプレイングはある程度無くす事が出来たと思いました。
DLC解禁後に向けて
ガラル図鑑ポケモンだけの環境も今シーズンで終わり、いよいよDLC解禁環境が始まります。カジュアルでも何戦か新環境に向けた試運転を行ってみましたが、実際に開幕してみてからどういった環境になっていくのか楽しみです。対策が必要なポケモンが増えて更にヤーティ構築に頭を悩ます未来が見えますが...
環境が固まらないうちは、想定外の高火力一撃でもってお相手のサイクルを崩壊させるヤケモンなど強そうですかね?一撃の型ウーラオスとか。
まずはカジュアルでも好印象であったアナライズを入れた構築を使って見るつもりです。新たに登場したヤケモンもかなりいるので、議論に向けてそれぞれ数戦はしておきたいですね。
シーズン8も頑張って高順位を目指したいです。
ここまで長々と呼んで頂きありがとうございました!
(Twitter:鳥を@diras00 何かあればこちらまでどうぞ)